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皆さんは、顎関節症(がくかんせつしょう)という言葉を聞いたことがあるでしょうか?
最近、テレビや新聞などマスコミでもたびたび取り上げられているため耳にしたことがある方も多いかもしれません。
先進国で急に増えていて、さらに現代病、とされるこの病気を今回はお話していきます。
顎関節は両方の耳の穴より、顔の中心に向かって指2本分を置いた場所にあります。
この顎関節症は、あご(顎)の関節を中心にその周りに起こる障害のことです。
あごの関節くらいどうってことないよ…なんて、思いがちな場所なのですが、実は体の中心が悪くなるかのように体の色々な場所に影響が出てきます。
こんな症状はありませんか?
・口を大きく開けると「コリッ」という音がする
・口を大きく開けると関節が痛い
・グッと噛みしめると関節が痛い
・口を大きく開けられない
・顎がよくはずれそうになる
・朝起きると口が開かなくなっていたことがある
・左右の関節の動きがずれているように感じる
・耳の辺りがなんとなく重い感じがする
・関節が突っ張ったかんじで、
口の開閉がスムーズにいかない
・噛み合わせに違和感がある
体の色々な場所に現れる顎関節症の症状
上の症状のほかに、頭痛や首や肩の痛み、腰痛、肩こりなどの全身に及ぶ痛みや、難聴などの耳の症状、目の疲れなどの目の症状、歯や舌の痛み、味覚の異常や呼吸がしづらくなったり、四肢のしびれがでてきたり、と現れ方や程度はまったく人それぞれです。
人間は本来、人間は骨格だけで姿勢を支えることができるようになっています。
関節や骨などから必要以上に音がする場合は、からだの骨の構造が傾いているということがいえます。
骨が傾いていると、身体が倒れてしまわないように、常に筋肉が緊張して姿勢を支えようとします。
このときの筋肉にかかる長期間の緊張が、血行不良などを引き起こしていろいろな障害を誘発するのです。
一般に症状は、あごの左右のどちらかに出ることが多く、子どもや老人は少なく、女性に多いのが特徴です。
この顎関節症は歯科の分野の病気になるのですが、最近になって患者数が増加しています。以前は歯科医を訪れる患者のわずか1%程度だったのが今では15%を超えて、虫歯や歯周病と並ぶ歯科の3大疾患のひとつに挙げられるほどになっています。
増加している顎関節症の原因はストレスや生活習慣が大きいとされています。
ストレスによるブラキシズム
(くいしばり、歯ぎしり、歯をカチカチならす、などのことです)や、左右どちらか一方でばかりものを噛む偏咀嚼(へんそしゃく)、うつ伏せ寝、頬杖をつく癖、あごの下に電話をはさむ、猫背の姿勢などの顎や筋肉に負担をかける癖や習慣や、かみ合わせの問題などが原因として言われています。
また、最近の柔らかい食べ物の多い食生活から「噛む力」が弱くなっていることも関係しているように言われています。昔の日本食に比べて、ハンバーグやスパゲティといった現代人の好む食事は噛む力も噛む回数も少なくてすみます。その結果、顎が運動不足になり、筋肉が衰えて、顎関節の動きをしっかり支えられることができなくなり、顎関節症を発症しやすい素地を作っているということも考えられています。
顎関節症の治療方法とは
原因を解消する治療と痛みなどの症状を緩和する治療を症状に応じて組み合わせて行われます。
痛みの軽減のために患部を温めたり冷やしたりする物理療法、開口や顎を動かす訓練をして口がよく開くようにしていく運動療法、マウスピースのように、歯を覆う装具を装着して顎関節などへの負担を軽くして歯ぎしりや食いしばりの害をやわらげるスプリント療法、痛みが強い場合の炎症止めや、筋肉が痛みで固まっている時の筋弛緩剤、歯ぎしりや食いしばりを抑えるための入眠剤、痛みの軽減のために抗不安薬、抗うつ薬などの薬を使った薬物療法、これらの治療で改善されなかった場合には手術などを行う外科療法があります。
また、かみあわせの異常が原因となっていてそれを取り除くことにより症状の改善が見込める場合には、噛みあわせの治療を行うこともあります ですが顎関節症はまず、歯ぎしりや癖など顎関節症の原因となる悪い習慣などを本人に自覚させて(認知行動療法)それらを取り除くように、セルフケアをしていくことが大切だといえます。
セルフケアのやり方
○歯を接触させない唇を閉じ、上下の歯を離し顔の筋肉の力を抜く。
○硬すぎるものは食べない
○顎の筋肉のマッサージ
○口を無理に大きく開けない
○冷湿布、温湿布
(急な痛さには冷湿布、慢性的な痛さには温湿布が有効です)
○よい姿勢を保つ
立つ姿勢や座る姿勢を正しく。猫背やあごを突き出す姿勢になっていないか注意する。
○うつぶせ寝をしない
顎や首の筋肉に負担がかかるので 仰向けで寝るように、枕も高いものは避ける。
○リラクゼーション
緊張をほぐし、顎に負担を
かけないようにする。
○全身運動
ウォーキングや水泳などの全身
運動をする。気分転換やストレス 解消の効果もある。
○あごに負担をかけない生活
頬杖をつかない、食べ物は両奥歯 で噛む、など顎に負担をかけない ようにする。
近年では食習慣は柔らかいものへ、生活習慣は歩かない、座る生活へと変化しており正しい姿勢を保つための基礎、体力も低下し、顎だけでなく全身が退化しつつあると言われます。そこで、一日30分程度でもいいので、正しい姿勢で無理のない速度で歩いてみて下さい。正しい姿勢を保つための筋力や基礎体力・心肺機能の維持、全身の血行もよくなり、気分転換にもなります。
顎関節症に限らず、体調全般を整え健康を保つことに効果があります。 |
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